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ペナンブラ(penumbra半影体)とは梗塞の際、
血流低下しているが細胞死は免れている部分のことである。
再灌流が早期に起これば梗塞から免れ回復する。
超急性期の血栓溶解両方のターゲットとなる。
再灌流障害やアポトーシスで梗塞化する領域もある。

正常細胞と梗塞細胞の間となり、
梗塞の虚血中心領域の周囲に存在する。
ATP減少で神経機能抑制を生じている。
虚血性脱分極(anoxic depolarizction)に伴う
電位依存性イオンチャンネルの
爆発的開口は生じていないことから
細胞死は起こっていない。

血流は脱分極に伴う電位依存性K+チャネルの
開口による細胞からのK+流出によって、
細胞外K+濃度が明らかになる
脳血流量は6ml/100g/minと
体性感覚誘発電位反応の消失する
脳血流量の15ml/100g/minの間の
12~23ml/100g/minがペナンブラとされている1)。

MRIの拡散強調画像(DWI:Diffusion-Weighted Image)は
虚血領域ではDWI陽性、
ペナンブラではDWI陽性と陰性、
軽度血流領域ではDWI陰性となる。
灌流強調画像(PWI:Perfusion-weighted Image)では
ペナンブラは異常値を示し、
DWIとPWIを比較することで確認される。
しかしながら厳密にいうと12~23ml/100g/min
の領域をMRIのみで確認することは困難。
fMRI(functional MRI)を用いても相対血流量の把握のみで
絶対値はわからない。
PET(Positron Emission Tomography)や
SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)
などで詳細な情報を得ることはできるが、
設置している医療施設は非常に少ない。
また他の問題として急性期では神経活動と脳血流量が
カップリングしていない2,3)ことや
アポトーシス促進遺伝子(Bax,p53)や
アポトーシス抑制遺伝子(Bcl-2,Bcl-xL)の
どちらの割合が多いのかなど
完全に把握することは困難4,5)なのが現状である。

細胞死を免れている領域であるペナンブラ。
この領域がどの辺りまでなのかを把握することで、
改善可能な領域と改善困難な領域を予測することができる。

1)Astrup J,Siesjo BK,Symon L:Thresholds in cerebral
 ischemia;The ischemic penumbra.Stroke 12:
 723-725,1981
2)後藤文男:脳循環調節機序.臨床神経27:1500-1510,1987
3)早川徹:脳血管障害をめぐる脳循環動態.Clinical
 Neuroscience 2:74-77,1984
4)Matsushita K,et al:Alterations of Bcl-2 family proteins
 precede cytoskeletal proteolysis in the penumbra,
 but not in infarct centers following focal cerebral
 ischemia in mice.Neuroscience83:439-448,1998
5)Li Y,et al:p53-immunoreactive protein and p53
 mRNA expression after transient middle cerebral
 artery occlusion after transient middle cerebral artery
 occlusion in rats.Stroke25:849-855,1994
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